[アニメ レビュー] 勇者が死んだ! 第1話 勇者が死んだ!?
勇者が死んだ!
伝説の勇者も人間である限りいつかは死ぬ。「勇者が死んだ!」の勇者シオンもまた、そうであった。しかしシオンを殺したのは、ただの農夫の少年が耐悪魔用に作った落とし穴だった。
幼なじみのユナがシオンに夢中なのが気に入らないトウカは、ほんのいたずら心で勇者を落とし穴に落として殺してしまう。しかしネクロマンサーのアンリによって、トウカは勇者の体に閉じ込められてしまった。
勇者の代わりに悪魔を討伐しなくてはいけなくなったトウカ。偽物騒動に巻き込まれたり、勇者の座を狙うヤツが現れたり、てんやわんやの大騒ぎ。おまけに自分の魔力が足りないせいで、どんどん体が腐ってゆく。
体は本物、中身は偽物。果たしてトウカは勇者シオンになれるのだろうか。頭空っぽで楽しめそうな作品だ。
※本記事は2023年4月15日時点での視聴をもとにした記事です。
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第1話 勇者が死んだ!?
第1話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- トウカ・スコット
- 村の農夫。太ももフェチの主人公。大根にもニーソを履かせる。悪魔用の落とし穴にシオンを落とし殺してしまう。
- ユナ・ユニス
- スタイル抜群の村娘。トウカとは幼なじみ。以前にもシオンに助けられたことがある。
- アンリ・ヘイズワース
- シオンの死体にトウカを入れたネクロマンサー。公表はされていないが、勇者の偉業にも貢献している。
- シオン・ブレイダン
- 3年前に地獄の門を封印した勇者。再び地獄の門の封印が解かれたことにより悪魔が世界に放たれたので、また退治の旅をしている。
- カイル・オズメント
- 大陸有数の貴族の男前。シオンの右腕として地獄の門の封印に貢献した。シオンの後継者として勇者になりたいという願望がある。
第1話 勇者が死んだ!?
ユナが向ける勇者に対する熱い視線に嫉妬するトウカ。いたずら気分で勇者を罠に落として殺してしまう。村人に吊し上げられたトウカだったが、発覚を恐れた村人をうまく誘導し、勇者の死体を処分させることに成功した。しかし次の朝、トウカは勇者の体で目覚めたのだった。
ネクロマンサーのアンリによって勇者となったトウカ。やる気ゼロのトウカだったが、勇者の威光でなんでもできると分かるとスイッチが入った。一方でアンリは隠密で勇者と同行していたため、過去の報奨は受け取っておらず、その功績に対する恩恵は全く受けていないという。
自分が勇者であることを証明しようとするトウカだったが、魔力が足りずに偽物であると認定されてしまう。魔力は精神に依存するため、未熟な精神のトウカには幼児並の魔力しかないのだ。かつてシオンと共に冒険していたカイルは、トウカの代わりに勇者を受け継ぐというが、アンリは勇者との約束でそれはできないと断る。それならトウカを殺せばとトウカに剣を向けるカイルなのだが……。
第1話の見どころ
- 勇者が死んだ
- トウカのクズっぷり
- 勇者を継げる条件
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (110秒 + 190秒)
0-20
再び開いた地獄の門 20秒
20-1:50
OP:「死んだ!」オーイシマサヨシ 90秒
1:50-2:20
トウカとユナ 30秒
2:20-2:37
同志たちよ…… 17秒
2:37-3:00
勇者の封印は解けた 23秒
3:00-3:30
家と畑と太ももと 30秒
3:30-3:55
悪魔を葬る罠 25秒
3:55-4:20
襲われるユナ 25秒
4:20-4:50
何やってんだ 30秒
4:50-5:00
勇者シオン登場 10秒
主人公のユナとトウカ、そして勇者シオン登場のパート。
承 (300秒)
5:00-5:30
勇者様かっこいー 30秒
5:30-6:00
幼なじみのメス顔 30秒
6:00-6:30
あっ、そっちは 30秒
6:30-7:00
つぐなえない罪 30秒
7:00-7:30
ずる賢いトウカ 30秒
7:30-8:00
見つめる視線 30秒
8:00-8:30
起きたら勇者に 30秒
8:30-9:05
勇者の特権 35秒
9:05-9:30
体が腐ってる 25秒
9:30-10:00
ユナリンかわいい 30秒
勇者が死んでトウカが代わりに勇者の体に入るパート。
転 (300秒)
10:00-10:30
ネクロマンサーアンリの仕業 30秒
10:30-10:55
ドジっ子だった 25秒
10:55-11:35
人選まちがえてる 40秒
11:35-12:35
分からせられた 60秒
12:35-13:20
笑顔が戻る 45秒
13:20-14:10
1000万の杖 50秒
14:10-15:00
屍術は禁術 50秒
勇者を満喫するトウカのパート。
結 (430秒 + 90秒)
15:00-15:30
真面目に働くのが馬鹿らしい 30秒
15:30-16:00
用心棒さんに鑑定してもらう 30秒
16:00-16:30
1分で終わらせてやる 30秒
16:30-17:00
なんか臭いと思ってた 30秒
17:00-17:30
カイル登場 30秒
17:30-18:00
シオンを探してた 30秒
18:00-18:40
死刑が妥当 40秒
18:40-19:00
カイルも有名人 20秒
19:00-19:30
なんかなんとかなった 30秒
19:30-20:00
悪魔を討伐するしかない 30秒
20:00-20:40
魔力は精神に依存する 40秒
20:40-21:20
幼児並の魔力 40秒
21:20-22:00
カイルは勇者になれない 40秒
22:00-22:10
この場で殺せば 10秒
22:10-23:40
ED:「可愛くって意地悪しちゃう」久保ユリカ 90秒
カイルがトウカに宣戦布告するパート。
シーンリプレイ
5:30-6:00
幼なじみのメス顔 30秒
これはキツイ。恥ずかしくて見てられないものだ。
14:10-15:00
屍術は禁術 50秒
決して歴史には残らない偉業。美談だけが語り継がれがちなのは現実と同じ。
20:00-20:40
魔力は精神に依存する 40秒
この物語において重要な要素。世界の秩序はこの太ももフェチの精神力にかかっている。
感想
登場後すぐに死んでしまう勇者シオン。入れ替わったのはその勇者を落とし穴に落とした農夫のトウカだ。品性も実力も容姿も真逆のようなふたりが入れ替わったのは、ネクロマンサーのアンリによるものだ。
かつてシオンがアンリに語った「自分を倒したものに勇者を継がせてほしい」というメッセージを愚直に守るアンリ。理由がどういうものであれ、勇者を継ぐだけの”なにか”を持った者が自分を倒すのだとシオン思っていたのだろう。
なにもかも勇者には足りないトウカだが、彼が勇者にふさわしい人物になる光明が無いわけではない。それが魔力だ。この世界では魔力によって武器を操ったり体を強化したりできるのだ。
そして魔力はその者の精神に依存することが物語中でも示されている。これから先のトウカの成長がそのまま魔力として返ってくるということか。いや、太もも大好きエロパワーが魔力になる可能性も否定できない。
そして重要なのは、とにかくトウカは勇者シオンを倒したという事実だ。落とし穴で勇者を倒した。方法はどうあれ人間で一番強いシオンを倒したのだ。その事実をシオンも重要視していたからこそ、信頼をおくアンリに勇者の選定を託したのだろう。
その事実の重要度はカイルの登場で確信される。実力も生まれも申し分ない彼は、勇者の右腕であったにもかかわらず勇者を継げなかった。仲間であるアンリもシオンの言葉を守り、カイルに勇者の体を渡さなかった。
精神の強さと魔力がイコールなのであれば、カイルはシオンを倒せなかった、トウカはシオンを倒した、この事実は評価として動かせないものだ。精神の強さという評価軸に”高潔さ”が入っていないのなら、トウカの太もも大好きパワーは既に勇者級と言えよう。トウカは既に強いのだ。
シリアス展開か、太ももギャグ展開か、どっちにいっても楽しめそうな作品だ。
勇者に封印された地獄の門がまた開いてしまった。太ももフェチでエッチな青年トウカ、ナイスバディで幼なじみのユナ。ふたりがいつものように過ごしていた村に悪魔がやってきてしまった。為す術もなく大ピンチに陥ったトウカたちの前に現れたのは、勇者シオンその人だった。