[アニメ レビュー] Buddy Daddies #06 LOVE IS BLIND

Buddy Daddies

 ルパンといえば私たちは「ルパン三世」、特に「カリオストロの城」を思い浮かべるだろう。それほどこの名作は私たちの記憶に強烈な印象を残している。当然カリ城に影響を受けた作品も多い。「Buddy Daddies」もそんな作品のひとつだ。

 一騎はルパンみたいだし、零は次元だ。ミリはヒロインなのでクラリスといったところだろうか。3話のじゃんけんシーンではカリ城のシーンをそのままオマージュしていて、その影響を隠さずリスペクトしている。

 ミリはクラリスというよりスパイファミリーのアーニャという感じだが、話数が進むにつれてミリなりの魅力がみえてくる。ミリの子供らしい素直さや行動にほっこりさせられる。ミリはミリでとても魅力的なキャラクターだ。

 それぞれの人物の掘り下げや描きたい部分については、こだわっているのは伝わってくる。そのためにご都合主義の展開になったりするので、そこは好みが別れるところだ。人物を掘り下げるために展開や設定が”ただの舞台装置”に感じられてしまうことに目をつむれる方は、作画や演技はいいので文句なしに楽しめそうだ。

※本記事は2023年2月26日時点での視聴をもとにした記事です。


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#06 LOVE IS BLIND

 #06の長さは24分00秒(1440秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

海坂 ミリ(うなさか ミリ)
なぜか一騎と零に育てられることになった4歳の女の子。ふたりにはすっかり懐いていいる。
来栖 一騎(くるす かずき)
殺し屋。成り行きでミリを育てることになり、日々悪戦苦闘している。家事一般が得意。
諏訪 零(すわ れい)
一騎の相棒をしている殺し屋。狙撃が得意。いつもゲームばかりしている。


LOVE IS BLIND

 テレビのニュースに影響され、親としてミリをきちんと育てないといけないと気負う一騎。杏奈先生からミリがお友達とケンカしたことを知った一騎は、なんとかミリから事情を聞き出そうとする。

 強引な意見の押し付けでミリに嫌われてしまう一騎。お弁当をわすれて遠足へ行ってしまったことに気づいた一騎は、パパとしての地位を取り戻すため、お弁当を持ってミリを追いかけた。一方ミリは動物園を楽しんでいたのだが……。

 タイガくんを追いかけて迷子になるミリたち。しかしパパコンビはきっちりミリたちを尾行していた。ミリが凶悪犯と出会ってしまうが、今回は零パパの狙撃で難を逃れたのだが、ミリは凶悪犯の恨みをかってしまったようだ。

 モリカーの話題で盛り上がりタイガくんともいい感じのミリ。しかし凶悪犯に見つかり大ピンチに。しかしうさぎとアルパカのお陰で無事におともだちとお弁当を食べることができた。実はもともとミリとタイガくんはケンカなんかしていなかったのだ。子育てを考えすぎていた一騎は、もっとミリを信じてあげようと心に誓うのだった。

 #06の見どころ

  • 幼稚園でのミリ
  • すっかりパパになった一騎と零
  • 子育てに大事なこと

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

0-30
甘やかし過ぎ? 30秒

30-1:21
親として 51秒


1:21-2:51
OP:「SHOCK!」Ayase 90秒


2:51-3:10
明日は遠足 19秒

3:10-3:55
お友達とケンカ 45秒

3:55-4:30
ゲームに夢中 35秒

4:30-5:00
言ってごらん 30秒


 一騎が親としての責任を自覚するパート。

承 (300秒)

5:00-5:20
わかんない 20秒

5:20-5:50
子供だから 30秒

5:50-6:20
パパ大嫌い 30秒

6:20-6:50
効いてる効いてる 30秒

6:50-7:25
一騎パパ撃沈 35秒

7:25-8:00

ミリは不良へ一直線 35秒

8:00-8:45
お弁当を届ける 45秒

8:45-9:30
たのしい遠足 45秒

9:30-10:00
いたずらタイガくん 30秒


 一騎パパの失脚と幼稚園の遠足のパート。

転 (300秒)

10:00-10:25
勝手な行動をするタイガくん 25秒

10:25-10:45
凶悪犯も動物園へ 20秒

10:45-11:10
みんなをまとめるミリ 25秒

11:10-11:25
プロの仕事 15秒

11:25-11:45
タイガくん逃げてー 20秒

11:45-12:15
プロの仕事w 30秒

12:15-12:25
腹が減る凶悪犯 10秒

12:25-13:00
プロの尾行 35秒

13:00-13:25
プロの嗅覚 25秒

13:25-14:00
ケンカしたふたり 35秒

14:00-14:30
やさしいミリ 30秒

14:30-15:00
注意するミリ 30秒


ミリたちが動物園で迷子になり、凶悪犯と出会うシーン。

結 (437秒 + 103秒)

15:00-15:20
何事もなかった 20秒

15:20-16:10
モリカーで仲良し 50秒

16:10-16:40
お弁当食べよう 30秒

16:40-17:00
忘れたことに気づくミリ 20秒

17:00-17:40
やさしい世界 40秒

17:40-18:00
でもミリの彼ピッピはダメ 20秒

18:00-18:30
出たな凶悪犯 30秒

18:30-18:45
うさぎが一騎でアルパカが零 15秒

18:45-19:20
アルパカつえー 35秒

19:20-19:45
きぐるみはクールに去るぜ 25秒

19:45-20:20
ごめんなさい 35秒

20:20-20:40
大人の早とちりでした 20秒

20:40-21:00
気負いすぎた 20秒

21:00-21:30
ここはうさぎさんの勝ち 30秒

21:30-21:50
ケンカじゃなかった 20秒

21:50-22:17
信じることが子育て 27秒


22:17-23:47
ED:「My Plan」DURDN 90秒


23:47-24:00 謎の女性・かりん 13秒


 ミリへの誤解が解けるパート。

シーンリプレイ

5:50-6:20
パパ大嫌い 30秒

 〇〇のために言ってる、は押し付け。そりゃ大嫌いって言われる。


11:25-11:45
タイガくん逃げてー 20秒

 まさに「愛は盲目」である。でも、世のお父さんはこれくらい娘を愛しているものだ。


21:50-22:17
信じることが子育て 27秒

 信じたい気持ちはある。でも心配でつい口を出してしまう。これが親がウザいことの正体。


感想

 子育ての情報に惑わされて、ミリと同じ目線で向き合うことを忘れてしまった一騎。最後はミリの表情や行動をよく見てあげることが大切だということに気づいた。零との”どっちがいいパパ対決”も微笑ましい回であった。

 作画は良いしミリはかわいい。気持ちの良いアクションや動きも多く、エンターテイメントとしてよくできた作品だ。今後に掘り下げられるであろう一騎と零の過去話なども、作品の良いスパイスとして機能するだろう。

 少し残念なのはちょくちょく気になる強引な展開だ。今回ならミリたちが迷子になるシーンや凶悪犯がお弁当を取り上げに来るシーンだ。主人公たちのキャラがよく描けていてキャラ立ちしているだけに、フィクション的な強引さでちょっと興がさめてしまう。一騎と零が着ぐるみで凶悪犯をやっつけるシーンなどは素直に楽しめるのだが。フィクションと現実のバランスが難しいことがよくわかる。

 そういう点を踏まえても、毎回ミリとパパのドタバタが楽しい作品で、たまに挟まれる重苦しい過去にも興味がそそられる。なんてったって一騎と零は殺し屋なのだ。そんな彼らがミリと出会って変わってゆく姿は、守りたいものがあることの大切さを感じさせてくれるのだ。