[アニメ レビュー] 天穂のサクナヒメ 第7話 ココロワヒメの憂鬱
天穂のサクナヒメ
米づくりゲームとして世に出た人気作品がアニメ化された。原作ゲームも米づくりへの愛情と敬意が込められたことで話題になった異色作であったが、アニメもまたそれに習って米づくりを中心に描いたものとなっている。
とある騒動を起こしたことで頂きの世を追放されたサクナヒメは、麓の世へ追放され生き延びるため米づくりをすることになる。ヒノエ島の調査や米づくりで仲間たちと協力することで、サクナヒメは心身ともに成長することができた。
今回は収穫した米の献上とヒノエ島の調査報告のため、サクナヒメが頂きの世に一時帰宅したところから始まる。
※本記事は2024年8月25日時点での視聴をもとにした記事です。
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第7話 ココロワヒメの憂鬱
第7話の長さは24分10秒(1450秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- サクナヒメ
- 優秀な両親の間に生まれた豊穣神。カムヒツキ様の食料庫を吹き飛ばしてしまい、罰としてヒノエ島へ追放された。そこで一から米づくりを学び、豊穣神として成長した。恋愛小説「片恋物語」の大ファン。
- ココロワヒメ
- 車輪と発明を司る女神でサクナヒメの親友。朧月香子というペンネームで「片恋物語」を書いているが、サクナヒメはそのことを知らない。
第7話 ココロワヒメの憂鬱
<ストーリーの流れ>
⇩
ココロワヒメの出世と都の現状
⇩
母の作った米に衝撃を受けるサクナヒメ
⇩
自らのブランド米「あまほほ」を完成させるサクナヒメ
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (330秒)
サクナヒメが頂の世へ帰って来る。サクナヒメの親友であるはずのココロワヒメは、せっかく掴んだ自分の地位がサクナヒメに奪われるのではと気が気でない様子。そんなことはつゆ知らず。サクナヒメはココロワヒメに会えたことが嬉しくて仕方がなかった。
0-53
サクナヒメの影に怯えるココロワヒメ 53秒
53-2:23
OP:「晴々!」いきものがかり 90秒
2:23-3:05
鬼の発生に関する調査報告 42秒
3:05-3:35
カムヒツキ様に自ら作った米を献上するサクナヒメ 30秒
3:35-4:25
よこしまな考えで米を献上していたサクナヒメ 50秒
4:25-5:00
ココロワヒメに会えて大喜びのサクナヒメ 35秒
5:00-5:30
ココロワヒメを自分の部屋へ連れ込むサクナヒメ 30秒
承 (270秒)
ここではサクナヒメに気後れしているココロワヒメと、ココロワヒメをまっすぐに慕っているサクナヒメの対比が描かれている。血筋や地位のコンプレックスから一歩引いてしまうココロワヒメ。良い血筋にうまれ天真爛漫に育ってきたサクナヒメ。そして都にも鬼が現れはじめたという噂。不穏である。
5:30-6:10
ココロワヒメはサクナヒメの後任だった 40秒
6:10-6:55
素直にココロワヒメの御役目を喜ぶサクナヒメ 45秒
6:55-7:40
朧月香子に思いを馳せるサクナヒメ 45秒
7:40-8:20
鬼は都にも現れるようになった 40秒
8:20-8:45
サクナヒメはココロワヒメがいるから都に戻りたいと思う 25秒
8:45-9:45
過去にふたりで鬼島に向かおうとしたことがあった 60秒
9:45-10:00
カムヒツキ様に起こされるサクナヒメ 15秒
転 (390秒)
母トヨハナの米を食べて衝撃を受けたサクナヒメ。自分の米と何が違うのか、疑問はどんどん膨らんでゆく。母のような米を作るためヒノエ島のみんなと団結し、米づくりに全力で向かいあう決意をするサクナヒメであった。都を離れるサクナヒメを見送るココロワヒメの表情が切ない。自分がくだらないことで思い悩んでいるうちに、サクナヒメは新しい夢を見つけ、また先に進んでいってしまったのだ。
10:00-10:30
カムヒツキ様が持ってきたのは米 30秒
10:30-11:00
母の作った米は一級品 30秒
11:00-11:30
サクナヒメの米に期待を述べるカムヒツキ様 30秒
11:30-12:00
なぜ?が膨らんでゆくサクナヒメ 30秒
12:00-12:50
いきいきとした顔でヒノエ島へ帰るサクナヒメ 50秒
12:50-13:20
仲睦まじいきんたとゆい 30秒
13:20-14:55
母の米は神の米 95秒
14:55-15:30
米づくりに目覚めるサクナヒメ 35秒
15:30-16:30
必要なのは地道で我慢強い米づくり 60秒
結 (370秒 + 90秒)
みんなと協力し我慢強く米づくりを続けたサクナヒメは、とうとう自分のブランド米「あまほほ」を完成させる。あまほほが良い出来であったため、カムヒツキ様はサクナヒメを都に呼び戻してもよいと語った。しかしその話をココロワヒメは穏やかならぬ心持ちで聞いていたのだった。
16:30-17:10
種籾の選別 40秒
17:10-18:20
続いてゆく米づくり 70秒
18:20-19:25
4年目の大豊作 65秒
19:25-20:25
次々と却下される銘の提案 60秒
20:25-20:55
天穂の誉→あまほほ、に決定 30秒
20:55-22:15
サクナヒメに対する気持ちをこじらせるココロワヒメ 80秒
22:15-22:40
鬼の置き土産 25秒
22:40-24:10
ED:「ORIGAMI」Little Glee Monster 90秒
シーンリプレイ
4:25-5:00
ココロワヒメに会えて大喜びのサクナヒメ 35秒
ココロワヒメを見つけて大喜びのサクナヒメ。なにはなくとも飛びついてゆくあたり、本当に大好きなのがよく分かる。
8:45-9:45
過去にふたりで鬼島に向かおうとしたことがあった 60秒
自らの意思のおもむくままに行動するサクナヒメ。それができない者にとっては嫉妬の対象になっても仕方がないのかもしれない。
22:15-22:40
鬼の置き土産 25秒
そこにソレがあった。魔が差す時というのはそういうものだ。心の中の鬼や悪魔はその瞬間を狙ってくる。
感想
今回はサクナヒメのブランド米「あまほほ」の完成とココロワヒメの憂鬱がテーマだった。自由奔放なサクナヒメと、真面目で優等生なココロワヒメ。ふたりの対比が印象的だ。
ブランド米「あまほほ」を人間たちと協力して完成させたサクナヒメは、神としても成長しカムヒツキ様にも認められた。神としての血統の良さと実績も手に入れてしまったライバルに、ココロワヒメの不安は最高潮に達してしまった。いっぽうでサクナヒメのココロワヒメに対しては尊敬と愛情を抱いているのだが、それが二人の溝を決定的なものにしてしまっている。
このふたりの感情のすれ違いが生み出す隙間。そこを鬼は見逃さなかった。最後のシーンでは不安でいっぱいになったココロワヒメの前に鬼が現れて何かを置いて帰っている。今回の状況をからして、今後の展開は悪い方へと向かいそうだ。
だが心配することはない。われらがサクナヒメがココロワヒメを想う気持ちはそんなやわじゃない。米づくりで培った粘り強さで、必ずやココロワヒメの笑顔を取り戻してくれるだろう。
頂きの世で久しぶりにココロワヒメに会えて大喜びするサクナヒメ