[名作1クール レビュー] ひぐらしのなく頃に 第10話 「祟殺し編 其の弐 キズナ」
各話レビューリスト
※本記事は2024年9月1日時点での視聴をもとにした記事です。
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第10話 「祟殺し編 其の弐 キズナ」
第10話の長さは23分41秒(1421秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
「祟殺し編 其の弐 キズナ」
<ストーリーの流れ>
⇩
沙都子の叔父の鉄平の虐待
⇩
魅音に今年のたたりの犠牲者に鉄平を選んでほしいとお願いする
⇩
登校してくるも取り乱してしまう沙都子
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (400秒)
学校を休んでいる沙都子を心配する圭一のもとに、大石という刑事がやってくる。大石は沙都子のことを嗅ぎ回っているようだ。横柄な態度の大石にたじろぐ圭一を助けに入ったのは、入江診療所の入江先生だった。これまでになく威圧的で不快な態度が印象的な大石。まともな大人が子どもに接する態度ではない。
0-30
学校を休む沙都子 30秒
30-2:00
OP:「ひぐらしのなく頃に」島みやえい子 90秒
2:00-3:25
沙都子を探しに来た大石という刑事 85秒
3:25-4:00
圭一に対し攻撃的な態度をとる大石 35秒
4:00-4:35
助けに入る入江先生 35秒
4:35-5:05
沙都子を嗅ぎ回る大石 30秒
承 (385秒)
かつて沙都子と悟史は叔父に預けられ虐待を受けていた。その叔父が帰ってきたと聞き沙都子の家に向かう圭一。そこで見たものは、まさに虐待され生気を失った沙都子の姿だった。ここでひぐらし屈指の人気キャラクター北条鉄平が初登場する。
5:05-5:45
沙都子と圭一は叔父夫婦に預けられて虐待されていた 40秒
5:45-6:40
叔父が興宮へ逃げると大石が現れるようになった 55秒
6:40-7:20
沙都子の叔父が雛見沢に帰ってきたらしい 40秒
7:20-8:00
生気のない表情の沙都子 40秒
8:00-9:00
虐待を目の当たりにする圭一 60秒
9:00-10:05
沙都子は悟史に捨てられた? 65秒
10:05-10:45
沙都子は虐待を認めない 40秒
転 (360秒)
富竹と鷹野と出会い、綿流しについて何かを吹き込まれる圭一。それによって圭一は園崎家の次期当主としての魅音に、鉄平を今年の犠牲者として選ぶことをお願いする。やけに雛見沢の事情に詳しい富竹と鷹野が不気味だ。圭一にたたりの犠牲者の選定を依頼され、傷ついた様子の魅音を見るのは少しつらい。ただ、綿流し編の魅音とは違い、人間味を感じる魅音の対応に少し安心させられる。
11:25-12:45
富竹と鷹野との出会い 80秒
12:45-13:20
今年のたたりは誰になるのか 35秒
13:20-13:50
含みのある表情をする鷹野 30秒
13:50-14:40
みんな沙都子が心配 50秒
14:40-15:00
園崎家に行く圭一 20秒
15:00-15:45
次期当主の魅音にお願いしたい 45秒
15:45-16:45
今年の犠牲者を鉄平にしてほしい 60秒
16:45-17:25
人殺しなんてやらない 40秒
結 (260秒 + 116秒)
久しぶりに登校していた沙都子。知恵先生が呼んでくれた保護司は追い返してしまったという。一見なにごともなく過ごしていた沙都子だったが、圭一に触れられるとフラッシュバックに襲われ、混乱してしまうのだった。沙都子の心の闇の深さがわかるパートだ。優しさでは救えない絶望を感じる。
17:25-17:50
久しぶりに登校していた沙都子 25秒
17:50-18:45
保護司を追い返すのは3回目 55秒
18:45-20:00
沙都子は過去に虚偽の通報をしたことがあった 75秒
20:00-20:20
楽しいお弁当の時間 20秒
20:20-20:50
圭一を突き飛ばす沙都子 30秒
20:20-20:50 圭一を突き飛ばす沙都子 30秒!
20:50-21:45
取り乱す沙都子 55秒
21:45-23:15
ED:「why, or why not」片霧烈火 90秒
23:15-23:41次回予告 26秒
シーンリプレイ
8:00-9:00
虐待を目の当たりにする圭一 60秒
実際に鉄平のようなタイプの輩に対抗するのは難しい。怖いししつこいのが多いからだ。公的機関が動いてくれないとなれば一般人はお手上げだ。
13:50-14:40
みんな沙都子が心配 50秒
みんなが沙都子を心配している。打つ手はないにしろ、その悩みに参加させてほしかった。圭一は本当の意味で雛見沢の仲間に入れてほしいと思っているのだ。
20:20-20:50
圭一を突き飛ばす沙都子 30秒
よかれと思った行為でトラウマを発動させてしまう圭一。まさか自分自身がトラウマのスイッチになってしまうとは、圭一も考えてはいなかっただろう。救いようのない現実を突きつけられた感じだ。
感想
沙都子の抱える心の闇の正体が見えてくる回だ。それはとても根が深く、その解決に重要と思われる悟史が行方不明なのも、この問題を強固なものにしている。
沙都子の叔父の鉄平は暴力的で素行の悪い人間だ。雛見沢に帰ってきたと思えば、沙都子を学校にも通わせず召使いのようにこき使う。常識的な観点からいえば、一発アウトのクズである。
いっぽうで沙都子は大好きな兄の悟史が行方不明になった原因が、自分が弱かったせいだと勘違いしている。自分が虐待に負けなければ、悟史は帰ってきてくれるはず。だから沙都子は絶対に虐待を認めない。
加えて沙都子は過去に義父に対して虚偽の虐待で通報したことがあり、その前例から沙都子に関する児童相談所や警察への通報の信憑性は低くなっている。沙都子が虐待から抜け出せない原因は、とても根が深く複雑なものだったのだ。
沙都子自身も自分の置かれた状況に耐えきれず、圭一に触れられたことで溜まっていたものが溢れ出してしまった。果たして沙都子はこの状況から抜け出せるのだろうか。観ているだけの私たちは、心苦しいばかりだ。
学校を休む沙都子