[アニメ レビュー] HUGっと!プリキュア 第4話 輝け!プリキュアスカウト大作戦!

HUGっと!プリキュア

「HUGっと!プリキュア」はプリキュアシリーズの15作目で、子育てをテーマにしたプリキュアである。なお敵であるクライアス社はブラック企業をテーマにした組織で、クライアス社の繰り出すオシマイダー達は「やめさせてもらいますー」と幸せそうに昇天する。

 主人公はキュアエールこと中学2年生の野乃はな。空から降りてきた赤ちゃんとハリーと出会い、プリキュアに変身してオシマイダーと戦うことになる。そしてはなはプリキュアになってくれる仲間を探すことになる。

 ふたりめのプリキュア薬師寺さあやを仲間にしたはなが次に目をつけたのは、謎多き美少女・輝木ほまれ。なかなか素直に気持ちを表現しないほまれを相手に、はなはどうやって彼女を仲間にするのだろうか。

※本記事は2021年8月9日時点での視聴をもとにした記事です。



第4話 輝け!プリキュアスカウト大作戦!

第4話 の長さは24分20秒(1460秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>
野乃 はな(のの はな)
本作の主人公。元気で社交的な中学2年生。変身してキュアエールになる。

薬師寺 さあや(やくしじ さあや)
はなのクラスメイトで成績優秀な優等生。変身してキュアアンジュになる。

輝木 ほまれ(かがやき ほまれ)
はなのクラスメイト。大人っぽい性格だが可愛いものに弱い。怪我によるトラウマを抱えている。

はぐたん
不思議なチカラをもつ赤ちゃん。空から降りてきてはなをプリキュアにした。

ハムハム・ハリー
関西弁の小動物。普段はイケメンとしてはぐたんのお世話などをしている。断じてネズミではない。

 この世界で暮らしてゆくためにビューティーハリーを開店する準備を始めるハリー。自分も参加したいと言い出すはなであるが、はなにはプリキュアを探すという使命があるのだ。そこで以前から目をつけていたほまれをプリキュアに誘おうとするはな。実ははなと同じクラスだったのだが、どうやらほまれには何か複雑な事情があるようだった。

 先生の言葉も届かないほまれ。はなたちとバッタリ出くわしたほまれはモグモグを助けた不思議なエピソードを話す。公園のいじわる少年らに勝負を挑まれたはなたちは、ほまれの活躍でなんとか勝利する。しかしトラウマを抱えるほまれは素直に喜べなかった。一方クライアス社では、チャラリートがルールーにデータの分析を依頼していた。

 ほまれをフィギュアスケートに引き戻そうとする先生だったが、ほまれには拒否されてしまった。ほまれ以上に自分の不甲斐なさを感じていた先生は、その心を隙間をチャラリートに付け入られてオシマイダーになってしまう。そこへかけつけたはなとさあやはプリキュアに変身して戦うが、ルールーの分析によって苦戦をしいられる。打ちのめされて何度も立ち上がるプリキュアの姿を目の当たりにしたほまれは、その姿に心を動かされミライクリスタルを生みだした。

 ついにミライクリスタルを手にするかと思ったほまれであったが、あと一歩届かずにプリキュアにはなれなかった。ほまれも先生ももう限界かと思われたその時、キュアエールの応援が響き渡る。オシマイダーには勝利したものの、ほまれの心の傷は癒えない。それでもあきらめないはなは、ほまれに「またあしたね」と声をかけるのだった。


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背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。

起 (320秒)

0-15
ロゴ 15秒

15-40
実はわたし、プリキュアなの 25秒

40-1:00
ビューティーハリー 20秒

1:00-1:30
いいかもー 30秒

1:30-3:15
オープニングテーマ 105秒

3:15-3:50
友達になりたいだけ 35秒

3:50-4:20
へんなやつ タイトル 30秒

4:20-4:40
反抗的美少女 20秒

4:40-5:00
フィギュアスケートの特待生だった 20秒

5:00-5:20
なにか理由がありそう 20秒


承 (390秒)

5:20-5:45
ほまれを心配する先生 25秒

5:45-6:10
プリキュアになるということ 25秒

6:10-6:35
はぐたん きゃわたん 25秒

6:35-7:00
やさしいほまれ 25秒

7:00-7:30
これはもう決まりだろ 30秒

7:30-8:30
見事な連携プレイ 60秒

8:30-9:00
どうかな 30秒

9:00-9:30
トラウマ発動 30秒

9:30-10:15
さあやの視線 めちょっく 45秒

10:15-10:40
ありがとー 25秒

10:40-11:18
ほまれちゃんと仲良くなりたい 38秒

11:18-11:50
新しいプリキュア 32秒


転 (370秒)

11:50-12:15
痛いのはきっと 25秒

12:15-13:10
先生かわいそう 55秒

13:10-13:40
狙われた先生 30秒

13:40-14:10
オシマイダー 30秒

14:10-15:30
プリキュアにまかせて 80秒

15:30-16:00
はやくもピンチ 30秒

16:00-16:40
ルールーの分析有能 40秒

16:40-17:30
プリキュアはあきらめない 50秒

17:30-18:00
あれはお前の未来や 30秒


結 (260秒 + 120秒)

18:00-18:20
走り出すほまれ 20秒

18:20-19:00
届かなかった 40秒

19:00-20:00
もうボロボロ 60秒

20:00-20:10
エール最大の武器 10秒

20:10-20:40
超絶作画 30秒

20:40-21:15
やめさせてもらいますー 35秒

21:15-21:30
アスパワワ戻る 15秒

21:30-22:00
おうえんダメ 30秒

22:00-22:20
またあしたね 20秒


22:20-23:50
エンディングテーマ 90秒

23:50-24:20
次回予告 30秒



シーンリプレイ

13:40-14:10
オシマイダー 30秒

18:00-18:20
走り出すほまれ 20秒

特撮映画のような臨場感。オシマイダーのスケールが感じられる。


20:10-20:40
超絶作画 30秒

構成:2 1 3 3 3 3 5 1 2 4 3


2秒
後ろから迫る手

1秒
振り返る

3秒
スピーディーな切り返し

3秒
浮遊感

3秒
立ち向かって

3秒
飛び乗って 掴まれるー

5秒
近づいて

1秒
飛んだ

2秒
キラーン

4秒
負けちゃダメー

3秒
ズドーン

回って走ってわけわからんシーン。爽快で気持ちのいいアニメーション。


感想

 残念ながら第4話では、ほまれはプリキュアに変身することはできなかった。トラウマを乗り越えないとプリキュアになれないとは、少しハードルが高いような気もするのだが。それに先生も背負いすぎで気の毒だった。

 ほまれ以降に仲間になるプリキュアにもドラマがあり、とても楽しめる展開になっている。それ以外にも過去のプリキュアたちが登場したりとバラエティに富んだストーリーを観ることができるのでオススメだ。

 第4話ではオシマイダーのスケール感が上手く表現されているシーンがあり、戦闘シーンもグリグリ動いて面白い。ほまれがミライクリスタルを逃すシーンも力が入っていて、彼女の絶望感がよく描かれている。

 最後のはなのエールが”余計なこと”に感じるシーンでは、はなとほまれの両方の気持ちが理解できるだけに少しつらいシーンになっている。こういった入り組んだ感情をきちんと描写できるのが日本の子供向けアニメの強みである。

 また、はぐプリはどう考えても対象年齢の子供が理解できるような物語ではないと思う。しかし、いつかそれなりの年令になってはぐプリを見返すことがあるなら、大人たちが込めたメッセージを理解して受け止めてくれるだろう。

 人が本気で創ったものは、どうしたって何か伝わってしまう。おっさんにだって伝わってしまうのだ。残念ながら。


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