[名作1クール　レビュー]　魔法少女まどか☆マギカ　第7話　本当の気持ちと向き合えますか?

肉体を維持や魔法の使用でソウルジェムは穢れていってしまう。その穢れはグリーフシードに移し替えれば取り去ることができるけど、グリーフシードを手に入れるためには魔女と戦って勝たなくちゃならない。そのグリーフシードを巡って魔法少女どうしが争う……地獄だわ。

拒否されそうなデメリットのことは一切話さないで騙すなんて……わたしもキュウべえに対しての怒りが収まらないわ。

なんなのよ、このキュウべえの言いようは！いちばん大事なところの説明を省略するなんて、まるで詐欺の手口じゃないのよっ！！

この残酷な現実をどう受け取るのか。考え方はいろいろだけど、もう元には戻れないのよね。だったら、自分の運命を受け入れて魔法少女をやり通すっていうのもアリなのかもしれないわ。

ほむらちゃんの意見は最もな意見だわ。助けてもらったことに対する”なにかお返ししなきゃ”という責任感。それにキュウべえはつけ込んでくるんだから。でも、まどかちゃんの気持ちもわかるのよねー。

なんてことなの。それじゃぁ杏子ちゃんも自分じゃない誰かのために魔法少女になったってことじゃない。

杏子ちゃんがなぜさやかちゃんに厳しく接するのかわかるわね。それは、自分と似ていたからなんだわ。

杏子ちゃんだけ残して無理心中なんてあんまりだわ。それって、杏子ちゃんを家族って認めてないってことじゃない。

杏子ちゃんにとっては、さやかちゃんが過去の自分と同じに見えていたのね。だからこそ、その”甘さ”が許せなかった。止めたかったのね。

あくまでも”正しく”あろうとするさやかちゃん。でも、魔法少女になった代償を取り返したい杏子ちゃんも間違っているわけじゃないと思うわ。だって杏子ちゃんが失ったものは、あまりにも大きいもの。

本来のさやかちゃんならこの勝負を受けて立ちそうなんだけど、今は魔法少女の体になっちゃったのよね。どうしたらいいのかしら。

上条くんを見つめていた時間を権利として認めて、さやかちゃんに先行を譲るなんて思い切った決断ね。仁美ちゃんの決意と覚悟が伝わってくるわ。しかし、なんて迫力なのかしら……。

ねぇ、かわいそすぎるんだけど。もうどうにもならないのかな。だって、さやかちゃんは上条くんのために魔法少女になったのよ。それなのに、なんでこんな仕打ちを受けなくちゃならないの。

あぁ……やめて、見たくないわさやかちゃんのこんな姿。

でも、さやかちゃんの覚悟は仁美ちゃんの告白で崩れてしまうの。仁美ちゃんは、上条くんへ告白することをさやかちゃんに宣言したわ。しかも、さやかちゃんに優先権を譲ったうえで。これが思った以上にさやかちゃんの心を揺さぶったわ。

上条くんを助けるために魔法少女の身体になってしまったさやかちゃんは、それが原因で上条くんと本当の意味で恋人になることができない。なんて悲しい運命なのかしら。わたしはそれでもさやかちゃんには胸を張って上条くんに告白してほしかったわ。でもそれはできなくて、さやかちゃんは精神崩壊を起こしてしまったわ。