[アニメ　レビュー]　スキップとローファー　Scene.03　フワフワ　バチバチ

スキップとローファー

　高校生活といえば一般的には人生のハイライトのひとつとして、物語などで題材とされることも多い。「スキップとローファー」は今まさに高校生活の第一歩を踏み出した岩倉美津未を中心とする物語だ。

　石川県のはしっこから将来の総理大臣を夢見る美津未は、入学式に迷子になってしまう。偶然に出会った志摩くんのおかげでなんとか学校にたどり着いた。しかし、そのあとも天然ぶりを発揮して周囲をざわつかせる。

　複雑な人間関係で育った東京の高校生たちと、田舎でまっすぐに育った美津未の対比が面白い。本当に総理大臣になってもいいんじゃないかと思える魅力が美津未にはある。

　美津未を中心に人間関係が広がってゆくことで、キャラクター間の関係も動いてゆく。美津未に出会うことで変わってゆくキャラクターたちが魅力的な作品だ。

※本記事は2023年5月14日時点での視聴をもとにした記事です。

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Scene.03　フワフワ　バチバチ

　Scene.03の長さは23分40秒（1420秒）。独断で起承転結の４つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。

<登場人物>

岩倉 美津未（いわくら みつみ）

高校入学と同時に上京してきた田舎少女。将来は総理大臣を目指しており、東京での高校生活にかける想いがある。そのまっすぐな性格は多くの人を巻き込んで彼女を成長させてゆく。

志摩 聡介（しま そうすけ）

金髪でイケメンの少年。入学式の日に出会った美津未のまっすぐさに心をひかれ仲良くなった。

村重 結月（むらしげ ゆづき）

モデルのようなスタイルと端正な顔立ちの金髪ロングの少女。容姿の良さから男性にモテる。やっかみや打算なく付き合ってくれる美津未とは仲がいい。

久留米 誠（くるめ まこと）

メガネをかけた黒髪で三つ編みの真面目な少女。生徒会室の前で美津未に話しかけられたことで、少しづつ高校生活が変わり始める。

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フワフワ　バチバチ

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　Scene.03の見どころ

• 美津未のまっすぐさ
• 志摩くんの人間力
• 久留米さんと村重さん

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※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。

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起　（430秒）

0-35
妄想しながら生徒会室へ向かう美津未　35秒

35-1:00
未来の総理　25秒

1:00-1:25
ここにもひとり　25秒

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1:25-2:55
OP：「メロウ」須田景凪　90秒

メロウ

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2:55-3:40
悩む少女　久留米誠　45秒

3:40-4:15
あだ名がひどい　35秒

4:15-5:00
なんか上手くいきそう　45秒

5:00-5:20
募集してなかった　20秒

5:20-5:55
つばめ会の存在　35秒

5:55-6:40
高嶺先輩かっこいい　45秒

6:40-7:10
さっそく取り入れる美津未　30秒

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　美津未が生徒会室で久留米さんと出会うパート。

承　（300秒）

7:10-7:30
久留米さんが気になる　20秒

7:30-8:00
こわいこわい　30秒

8:00-8:50
美津未に引きずられる久留米さん　50秒

8:50-9:30
なんだかんだ楽しい　40秒

9:30-10:00
志摩くんと美津未　30秒

10:00-10:30
人付き合いに不器用　30秒

10:30-10:55
連絡先を交換　25秒

10:55-11:20
おもしろ写真が撮れた　25秒

11:20-11:45
みんなは楽しい　25秒

11:45-12:20
よかったね　35秒

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　美津未が久留米さんと友達になるパート。

転　（370秒）

12:20-13:10
ナオちゃん止めてーｗ　50秒

13:10-13:30
頑張って誘ってくれた　20秒　

13:30-14:00
なんか集まってきた　30秒

14:00-14:30
志摩くんまぶしい　30秒

14:30-15:10
勝ち確ktkr　40秒

15:10-15:30
本物美人キター　20秒

15:30-16:20
できる男　志摩くん　50秒

16:20-16:50
村重さんに怖気づく久留米さん　30秒

16:50-17:20
俺も塩派　30秒

17:20-17:50
久留米さんを気遣う村重さん　30秒

17:50-18:30
やってしまった　40秒

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　久留米さんのお誘いでみんなで映画に行くパート。

結　（220秒　+　90秒）

18:30-19:00
気まずい　30秒

19:00-20:05
食い気で巻き込む　65秒

20:05-20:35
ごめんね　30秒

20:35-20:05
知らず知らず解決　30秒

21:05-21:35
これは”だけ”じゃないですよ　30秒

21:35-22:10
この場所も人も　35秒

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22:10-23:40
ED：「ハナウタとまわり道」逢田梨香子　90秒

ハナウタとまわり道

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　久留米さんと村重さんが仲良くなるパート。

シーンリプレイ

1:25-2:55
OP：「メロウ」須田景凪　90秒

　個人的には今期最高のOP。曲もふたりのダンスも素晴らしい。

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16:20-16:50
村重さんに怖気づく久留米さん　30秒

　なんだか噛み合わない感じ。久留米さんはともかく、村重さんも慣れてそうな感じが切ない。

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20:35-20:05
知らず知らず解決　30秒

　美津未の最強の武器であり魅力である”天然”が発揮されたシーン。これは強い。

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感想

　主人公の美津未を象徴したようなさわやかなキャラクターデザインと色合いが印象的な画面だ。特にOPのアニメーションは抜群に魅力的。志摩くんと美津未のダンスが楽しげで心が躍る。

　美津未の夢は総理大臣で、ちょっと大げさに盛った設定だなと勘ぐってしまうが、美津未が周りを巻き込んでいく様子を観ていると案外それもアリかなと思わせられる。真っ直ぐでくもりのない美津未の性格に、みんな降参してしまうのだ。

　今回は地味な久留米さんとモデル系の村重さんを、美津未はポップコーンを食べるだけで仲良くさせてしまった。図らずも”美味しい”と”何やってんの”という共感がふたりのわだかまりを解消したのだ。

　メインのキャラクターたちはみんな普通の高校生だが、それぞれに心の傷を持っている。それを田舎少女の美津未が解決してゆく姿は爽快で、観ている私たちのことも晴れやかな気分にさせてくれる。

　すっきりと清潔感のある少女漫画のような画面でも人間ドラマが嘘くさく感じないのは、表情の演出と声の演技によるものだろう。この作品を構成する要素が高レベルでよくまとまっておりバランスがとれている。

　話題性がありショッキングな作品ではないので、今期のなかでは少し目立たなくなってしまったが、良いアニメなのでもっと評価されてほしいと感じる作品だ。

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