[名作1クール レビュー 前編] 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第9話 ネットの闇に棲む男 CHAT! CHAT! CHAT!

各話レビューリスト


今回は笑い男の復活に盛り上がるチャットルームが舞台となりマス。さまざまな参加者による推理が飛び交う様子が楽しめそうデスネ。

放映当時は「未来の俺ら」とか「未来の2ちゃんはこうなるのか」なんて言われてたわ。まさかその頃は、2ちゃんねるが5ちゃんねるになったり、分裂したりするなんて思ってもみなかったのよね。

※本記事は2026年4月11日時点での視聴をもとにした記事です。

※記事の中で完全にストーリーのネタバレをしています


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第9話 ネットの闇に棲む男 CHAT! CHAT! CHAT!

第9話の長さは24分50秒(1490秒)。ストーリーの流れは以下のとおりデス。


<ストーリーの流れ>

笑い男についてのチャットに参加する少佐

6年前の笑い男事件を振り返る

笑い男事件後に起こった社会現象

笑い男事件の真相にせまる参加者たち


起 (110秒 + 225秒)

ラッフィグマン・ルームというチャットルームにて、笑い男の復活についての議論がなされてイマス。

笑い男の性別から犯行の手口まで、なかなか面白い意見が聞けるわね。わたしもルームに入ってROMってみようかしら。


0-20
ロゴ 20秒


20-1:50
OP:「inner universe」Origa  90秒


1:50-2:25
ラッフィングマン・ルーム 35秒

2:25-3:00
チャットルームにあらわれた美女 35秒

どう見ても少佐デス。本当にありがとうございマシタ。

3:00-3:25
煽り合う参加者たち 25秒

3:25-4:00
笑い男は”おとこ”か”おんな”か 35秒

4:00-4:15
笑い男はみずからを”笑い男”と言ったことはない 15秒

あら、そうだったのね。だとしたら、ステレオタイプな劇場型犯罪の犯人とは真逆の人物像になりそうね。

4:15-4:45
乱暴すぎる今回の犯行 30秒

4:45-5:35
今回の犯行は笑い男にしてはクールじゃない 50秒

承 (275秒)

議論に行き詰まった参加者たちは、いちど笑い男の原点を振り返ってみマス。

実際の映像で当時の笑い男を観ることで、大衆の中で勝手に創造された笑い男のイメージとのギャップが見つかるかもしれないわね。


5:35-6:05
今回のウイルスは精巧に作られていた 30秒

確かに、ハッキングの技術などの面からみれば、今回の犯人が笑い男本人と思われてもおかしくありマセン。

6:05-6:40
脅迫を受けた企業が殺し屋を雇っていたらしい 35秒

6:40-7:25
今回の事件は6年前の笑い男とは別人が起こした 45秒

7:25-8:05
原点に帰ってみる 40秒

8:05-8:50
笑い男本人と思われる人物が姿を見せたのは一度だけ 45秒

8:50-9:15
これが笑い男事件の原点 25秒

9:15-10:10
企業の欺瞞を暴くため、笑い男はあえて公衆の前にあらわれた 55秒

その笑い男のメッセージは、本当に大衆に届いたのかしら。このチャットルームの雰囲気からして、パフォーマンスだけが先行して話題になったって感じだけど。

転 (310秒)

6年前の笑い男の出現によって多くの脅迫事件が発生したようデス。それによって公的資金による株価急落の救済まで行われマシタ。

それと今回の警視総監の件まで、すべてが笑い男の犯行とは思えないわね。事件に関連して起こったことを丁寧に検証していく必要があると思うわ。


10:10-11:15
笑い男による連続企業脅迫の数々 65秒

11:15-12:00
笑い男による株価への影響 45秒

確かに、薩摩メディックスだけは株価への影響がほとんど無かったようデスネ。テレビでそれらしく演出してみたものの、大衆には嘘だと見抜かれていたということデスカ。

12:00-13:05
議論に一石を投じる少佐 65秒

さすが少佐ね。6年前の誘拐事件のあとに起こった連続企業脅迫、今回の暗殺予告のあとの模倣者たちの出現。その因果関係に注目すれば、笑い男事件の構造と本質をつかめるかもしれないわ。

13:05-13:40
笑い男のマークについて 35秒

13:40-14:10
笑い男をブームにしたもの 30秒

14:10-15:20
義侠的精神と孤高なヒーローのイメージ 70秒

どうしても笑い男を、社会の闇を暴くヒーローとして議論を進めたい方がいマスネ。

結 (480秒 + 90秒)

チャットの参加者によって、議論は笑い男事件の本質に近づいてゆきマス。

すごいわね、この人たち。現時点において、できうる限りの考察と分析をしていると思うわ。まさか、少佐が称賛するほどの手がかりが得られるとは思わなかったわね。


15:20-15:40
実はあの時ハッキングしていた 20秒

15:40-16:10
39人の模倣者たちは自分の意志であそこに行っていた 30秒

これは重要な証言デスネ。ウイルスによる操作か、自分の意志か……事件の本質を左右する解釈の違いデス。

16:10-16:45
捕まった39人は笑い男のファンか模倣者 35秒

16:45-17:05
ナナオ名義の登録サーバを見つけた 20秒

17:05-17:55
警視総監の暗殺はシミュレーションには無かった 50秒

多くの計画がシミュレーションされていた中で、直前に警視総監の暗殺に切り替えた。そういえば、ナナオ=Aも暗殺予告なんかしてないって言ってたわね。

17:55-18:50
事件の真相にせまる参加者 55秒

18:50-19:15
推理にストップをかける少佐 25秒

19:15-20:10
参加者に忠告する少佐 55秒

20:10-20:30
議論の終了 20秒

20:30-21:20
笑い男は何かの象徴が作り出してしまった現象なのかもしれない 50秒

何かの象徴として作り出してしまった現象かぁ……不公平な世の中に対する不満みたいなものが、センセーショナルな誘拐事件をきっかけに社会に吹き出した。そんな感じかしら。

21:20-21:45
少佐の考察と分析 25秒

21:45-22:20
強制転送される少佐 35秒

22:20-22:50
ふてくされるバトー 30秒

これはバトーさんがかわいそうよ。っていうかネットに潜りながら運転するなんて危険よ、少佐。

22:50-23:20
模倣者による笑い男現象に繋がらないピースが2つ 30秒

2つのピースってなんなのかしら。オリジナルの笑い男から模倣者たちに受け継がれなかったもの……チャットでもスルーされがちだった義侠心や、その義侠心を持った理由みたいなことかな。ダメだ、わたしにはまだよくわからないわ。


23:20-24:50

ED:「lithium flower」Scott Matthew 90秒




ちぃーと&レビィの感想

今回はチャットルームを舞台に、ネットの人々らが議論を交わす回デシタ。6年前の笑い男事件の経緯や発生当時の様子がよくわかる内容デシタネ。事件を客観的に捜査する少佐とは違った、騒動の渦中にいた大衆の視点で事件を追体験できたのは面白かったデス。

笑い男のセンセーショナルな部分が、大衆に支持されていたっていうのがよくわかったわね。笑い男マークの流行やグッズ制作、一部の層からはまるでアイドルのように信奉されていた。大事件にはありがちな現象よね。

オリジナルの笑い男が起こした事件そのものよりも、その後の企業脅迫や模倣者の登場のほうが大衆には注目されてしまいマシタネ。しかしチャットの参加者のなかには、笑い男の本質へ近づこうとする者もいマシタ。少ないながらも、笑い男の”不正を暴きたい”というメッセージが大衆の一部にも届いていたということデス。

それはベビー・ルースと名乗ってた彼のことね。彼は少佐がホメるくらいの情報をもたらしてくれたわ。ナナオ=Aが行ったいくつもの犯行計画のシミュレーションの痕跡。それによって、警視総監の暗殺予告が計画的なものではなかったことがわかったのよね。

ベビー・ルースは、ナナオ=Aが笑い男の真犯人として逮捕される予定であった可能性にまで言及していマシタ。ハッキングの技術といい、洞察力といい、ベビー・ルースはかなりデキる人物といえるデショウ。

メディアが事件の表面的な部分しかとらえていないにもかかわらず、ネットの議論が事件の本質に近づいたのは面白いわね。ここで予見されたように、今まさにメディアとネットの社会的位置づけが完全に逆転した時代になったわ。

かつてはネットの意見は”便所の落書き”などとメディアに揶揄されていましたが、現在メディアは完全に”便所の落書き以下”の扱いとなりマシタ。メディア自身がその本質を見失ったことが原因ですが、この作品で予見された以上にメディアの衰退は進んでしまったといえるデショウ。