[名作1クール レビュー] 涼宮ハルヒの憂鬱(第1期) 第2話 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ
各話レビューリスト
※本記事は2022年9月20日時点での視聴をもとにした記事です。
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第2話 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ
第2話の長さは24分42秒(1482秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
涼宮ハルヒの憂鬱 I
中学生の頃から問題児だったハルヒは、高校生になっても憂鬱を抱えていた。何をやっても普通すぎて楽しくない。そんなハルヒの髪型の法則に気づいたキョンは、ある日なにげなく話しかけるのだった。
髪型の会話をきっかけに近づくキョンとハルヒ。学校がつまらないと不満を漏らすハルヒに、凡人はいまある世界を受け入れるべきだと主張するキョン。ハルヒはそれがどうしても我慢がならなかった。
キョンとの会話で部活をつくることを思い立ったハルヒ。走り出したらもう止まらない。あっという間に部室を確保し、長門とみくるを巻き込んでしまった。なにはともあれ、ここにSOS団が結成されたのである。
第2話の見どころ
- キョンのモノローグからハルヒの第一声までの流れ
- ハルヒを変えたキョンの魔法
- EDのダンス
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (300秒)
0-1:20
キョンの世界観 80秒
1:20-1:55
衝撃の自己紹介 35秒
1:55-2:30
色づく世界 35秒
2:30-4:00
OP「冒険でしょでしょ」平野綾 90秒
冒険でしょでしょ?
4:00-4:40
取り付く島もない 40秒
4:40-5:00
谷口と国木田 20秒
キョンとハルヒが出会うパート。対照的なふたりの個性。
承 (300秒)
5:00-6:00
奇行に継ぐ奇行の美少女 60秒
6:00-6:40
告白を断らない 40秒
6:40-7:10
谷口のオススメ美少女は朝倉涼子 30秒
7:10-7:50
毎日髪型を変える 40秒
7:50-8:20
男子はじゃがいも 30秒
8:20-8:45
部活は全部やってみた 25秒
8:45-9:20
きっかけは髪型 35秒
9:20-10:00
会話が成立した 40秒
これまでの涼宮ハルヒという少女の憂鬱との戦いを描いたパート。
転 (320秒)
10:00-10:30
いつかどこかで 30秒
10:30-11:00
急激に近づくふたり 30秒
11:00-11:30
噂は本当だった 30秒
11:30-12:00
普通の人間は嫌 30秒
12:00-12:30
キョンの魔法 30秒
12:30-13:30
朝倉涼子の思惑 60秒
13:30-14:00
席変えも効果なし 30秒
14:00-14:30
ミステリ違い 30秒
14:30-15:00
あるもので我慢 30秒
15:00-15:20
あきらめが許せない 20秒
キョンとハルヒが仲良くなるパート。世界に対する姿勢の違いが鮮明になる。
結 (497秒 + 65秒)
15:20-16:10
作ればいいのよ 50秒
16:10-17:10
走り出したら止まらない 60秒
17:10-18:10
部室は確保した 60秒
18:10-18:45
長門有希の登場 35秒
18:45-19:15
部活づくりに奔走するハルヒ 30秒
19:15-19:40
ユニーク…… 25秒
19:40-20:45
朝比奈みくるの登場 65秒
20:45-22:05
決め手は小柄で巨乳 80秒
22:05-22:20
長門を見てあきらめたみくる 15秒
22:20-22:50
活動内容不明の同好会 30秒
22:50-23:37
SOS団、誕生! 47秒
23:37-24:42
ED:「ハレ晴レユカイ」平野 綾、茅原実里、後藤邑子 65秒
ハレ晴レユカイ
ハルヒの思いつきからSOS団が結成されるパート。
シーンリプレイ
1:55-2:30
色づく世界 35秒
ハルヒと出会ったことでキョンの灰色になりつつあった世界がカラフルで鮮明になった。
15:00-15:20
あきらめが許せない 20秒
つまらない現実に染まってしまうことへのいらだち。ハルヒの強い口調が印象的。
23:37-24:42
ED:「ハレ晴レユカイ」平野 綾、茅原実里、後藤邑子 65秒
「踊ってみた」文化を築いた名曲のひとつ。「ハレ晴レユカイ」と「「レッツゴー!陰陽師」「Caramelldansen(ウッウッウマウマー)」等の名をきけば落涙される方も多く……ないか。
感想
普通という面白くもない現実に染まりつつあるキョンと、その憂鬱に抗って奇行を続けるハルヒ。そのふたりが出会い、そして物語は始まる。いや、始めさせられたと言うべきかもしれない。
現時点では単なるボーイ・ミーツ・ガールの物語にしか見えないし、お騒がせヒロインというのも特に目新しかったわけでもない。ハルヒが時代のヒロインたりえたのは、その内にかかえた”憂鬱”が魅力として見え隠れしていたからなのではないかと思う。
物語の秘密を知っている現在の視点からこの第2話を見てみると、その無駄の無さに驚く。あらゆる事件や出会いや出来事が物語全体につながっており、意味のある要素として機能している。ハルヒの周辺のあらゆる要素は単なる設定上の飾りではなく、必要だから存在しているのだ。
SOS団はこのあと本当に”世界をおおいに盛り上げる”わけだが、第1話・第2話でこれだけ伏線を張っていれば、盛り上がるのも当然といったところか。そこには、誰でも投稿できて手軽に繰り返し視聴できる動画配信サイトの登場も欠かせなかったと思う。
時代に選ばれ、拡散されるだけの魅力を持ったヒロイン。それが涼宮ハルヒだったのだ。
高校生になり世の中への淡い期待も消えつつあったキョン。そんなとき彼の前に現れたのはクラスメイトの涼宮ハルヒ。その美少女は物わかりの良いありきたりの世界を断固拒否する変人だった。