[名作1クール レビュー] 涼宮ハルヒの憂鬱(第1期) 第13話 涼宮ハルヒの憂鬱 V

各話レビューリスト
※本記事は2022年11月28日時点での視聴をもとにした記事です。
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第13話 涼宮ハルヒの憂鬱 V
第13話の長さは24分16秒(1456秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。

「涼宮ハルヒの憂鬱 Ⅴ」
帰り際に出会った長門に注意をうながされたキョン。調査に手応えを感じなかったハルヒは不機嫌だった。ふたりきりの帰り道。ハルヒはキョンに自分の憂鬱を告白した。ハルヒの深刻さに言葉を失うキョン。今はただ彼女の後ろ姿を見送るしかなかった。
家の前で待ち構えていた古泉に連れられてゆくキョン。どうやら古泉の超能力を使う時が来たようだ。現場への道すがら、ハルヒと世界の創造について信じられない事実を知らされたキョン。しかも古泉は、それはだいたいキョンのせいだという。
古泉に連れられて閉鎖空間へやってきたキョン。そこには巨大な怪物が大暴れしていた。それは神人と呼ばれ、ハルヒが不機嫌な時に閉鎖空間とともに出現するという。古泉たちの機関の活躍によって神人は倒され、閉鎖空間は消滅した。ハルヒの動向に気をつけてと言う古泉。長門の注意。それでもまだ、キョンはこのことを呑気にとらえていた。
第13話の見どころ
- ヘラるハルヒ
- ハルヒと世界の秘密
- 閉鎖空間と神人
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (333秒)
0-33
ふたりの下校 33秒
33-2:03
OP:「冒険でしょでしょ」平野綾 90秒

冒険でしょでしょ?
2:03-2:33
ハルヒらしい解決法 30秒
2:33-3:18
疑い出すと止まらない 45秒
3:18-5:33
朝倉の痕跡 105秒
ハルヒとキョンが朝倉の調査をするパート。
承 (297秒)
5:33-6:28
気をつけて 55秒
6:28-7:00
突然の告白 32秒
7:00-8:10
ちっぽけな存在 70秒
8:10-8:50
色褪せる世界 40秒
8:50-9:20
自分は特別じゃない 30秒
9:20-9:45
とにかくあがいた 25秒
9:45-10:10
かける言葉がなかった 25秒
10:10-10:30
立ちつくすキョン 20秒
ハルヒがキョンに自分の憂鬱を告白するパート。
転 (390秒)
10:30-11:00
涼宮さんがらみで 30秒
11:00-11:35
古泉のチカラを見せる時がきた 35秒
11:35-11:50
人間原理 15秒
11:50-12:45
人が観測することで宇宙は存在する 55秒
12:45-13:30
ハルヒの意識によってギリギリで存在している 45秒
13:30-14:20
全部ハルヒが欲したから 50秒
14:20-14:55
世界はハルヒによって創造された 35秒
14:55-15:30
何度も作り変えられる 35秒
15:30-15:50
せかいのほうそくがみだれる 20秒
15:50-16:15
常識と非常識の狭間で 25秒
16:15-17:00
だいたいキョンのせい 45秒
ハルヒと世界の誕生についてのパート。
結 (371秒 + 65秒)
17:00-17:30
引き返すならいま 30秒
17:30-18:35
閉鎖空間 65秒
18:35-19:00
ニキビを潰す能力 25秒
19:00-19:30
ハルヒが生んだ不機嫌の怪物 30秒
19:30-19:55
暴れてうっぷんを晴らす 25秒
19:55-20:20
飛んでゆく古泉 25秒
20:20-20:40
けっこうあっさり 20秒
20:40-21:05
怪物を倒すと閉鎖空間が消える 25秒
21:05-21:41
神人が出たとき限定の能力 36秒
21:41-22:21
世界が灰色に 40秒
22:21-22:51
古泉はキョンにまかせたい 30秒
22:51-23:11
まだ呑気にしていたキョン 20秒
23:11-24:16
ED:「ハレ晴レユカイ」平野 綾、茅原実里、後藤邑子 65秒

ハレ晴レユカイ
機関によって閉鎖空間の神人が倒されるパート。
シーンリプレイ
9:20-9:45
とにかくあがいた 25秒
15:50-16:15
常識と非常識の狭間で 25秒
子供から大人へ成長する途中の苦しみ。ハルヒは悩める青春のまっただ中にいる普通の女の子。
8:10-8:50
色褪せる世界 40秒
16:15-17:00
だいたいキョンのせい 45秒
ハルヒの色褪せた世界に再び彩りをくれたのはキョンとの出会い。それはキョンにとっても同じだったはず。
19:00-19:30
ハルヒが生んだ不機嫌の怪物 30秒
これが”例のアレ”と呼ばれていたもの。ハルヒの憂鬱が生んだ怪物。規模の大きな家庭内暴力みたいな。
感想
ついに”例のアレ”の正体が判明する。それはハルヒの精神が不安定になったときに出現する閉鎖空間の巨大な怪物だった。そして古泉をはじめとする機関の人間たちの能力とは、その怪物を倒す能力のことだったのだ。
今回の閉鎖空間を生み出した原因は、朝倉の調査が平凡なものに終わってしまったからである。朝倉の突然の引っ越しには、なにか面白いことや特別な理由があると信じていたハルヒにとって、期待外れの調査だったのだ。
そしてハルヒはキョンに告白する。自分や自分の周りが世界で一番面白いと思っていたこと。それがありふれた世界のいち風景であることに絶望したこと。中学生になって、なにか面白いことをしようとあがいたこと。そして何も変わらなかったこと。
その時キョンは満足な返事を返してやれなかった。なぜならキョンもまた、サンタさんやUFOを信じられなくなった普通の高校生だったからである。ハルヒだって普通の女子高生なのだからそうなるのが当たり前。自分が無力であることを思い知ってみんな大人になるのだ。ただハルヒは、人生のキラキラを宇宙人や異世界人などに求めているので苦しみ続けているのだろう。
ハルヒは無意識下で自分の意思を現実化してしまう。不安な思いにおちいれば、閉鎖空間を生み出してしまう。放置していれば世界は灰色の虚無の世界に入れ替わってしまう。彼女がその思春期の迷路から抜け出すキー、それがキョンの存在なのである。
第2話の冒頭でキョンとハルヒが出会ったシーン。そこでふたりの世界が鮮やかに色づくシーンには、そういう意味が込められていたのだと思う。ではどうやってキョンは思春期に囚われたハルヒを救い出すのか。それは最終話で!
憧れの女子と下校を実現するキョン。しかし相手はハルヒ。しかも目的地は長門のマンション。実は朝倉の調査のために来たのだ。相変わらず強引に事を進めるハルヒ。しかし朝倉の痕跡はゼロで、得られた手がかりは管理人の記憶だけだった。