[名作1クール レビュー] 涼宮ハルヒの憂鬱(第1期) 第10話 涼宮ハルヒの憂鬱 IV

各話レビューリスト
※本記事は2022年11月1日時点での視聴をもとにした記事です。
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第10話 涼宮ハルヒの憂鬱 IV
第10話の長さは23分56秒(1436秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。

涼宮ハルヒの憂鬱 Ⅳ
放課後の教室に行ってみると、そこには優等生の朝倉が待っていた。谷口や国木田の冗談かと思ったキョンだったが、朝倉の純粋な興味による呼び出しであった。朝倉の目的。それはキョンを消し去りハルヒの反応を確かめることだった。周囲の環境を全て朝倉の制御下にある。キョンの絶体絶命のピンチに現れたのは、なんとあの無口な長門だった。
長門のバックアップとして地球に入り込んでいた朝倉は急進派。キョンを消すことでハルヒの感情を揺さぶり、情報爆発を引き起こそうとしていたのだ。長門の活躍で九死に一生を得たキョンは、自分とハルヒが置かれた状況を信じざるを得なかった。
朝倉が転校したことでハルヒは上機嫌。絶対に何かあるとヤル気満々であった。キョンはといえば、今度はみくるから呼び出しのメッセージを貰い、さっそうと部室へ向かう。そこに待っていたのは未来から戻ってきた大人のみくる。これから待ち受けているであろう危機についてのヒントをキョンに伝えに来たのだった。「白雪姫」というキーワードを残し、みくるは帰っていった。いっぽうのハルヒは朝倉の調査に夢中。もちろんキョンもそれに付き合わされるのだった。
第10話の見どころ
- 朝倉と長門のバトル
- 大人みくる
- 近づく世界の危機
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (310秒)
0-30
調子が悪そうなハルヒ 30秒
30-1:00
ひとり反省会してた 30秒
1:00-1:30
男あさりしたい時もある 30秒
1:30-2:00
事件のひとつでも発生しないかな 30秒
2:00-2:30
朝倉さんは無視するハルヒ 30秒
2:30-2:35
事件はすでに始まっていた 5秒
2:35-2:45
OP:「冒険でしょでしょ」平野綾 10秒

冒険でしょでしょ?
2:45-3:00
下駄箱に手紙 15秒
3:00-3:35
誰が書いたのか 35秒
3:35-4:05
イタズラの可能性も 30秒
4:05-4:40
みくるを餌にしようとするハルヒ 35秒
4:40-5:10
抜け目ないキョン 30秒
機嫌の悪いハルヒ。誰かに呼び出されるキョン。キョンとハルヒが噛み合わない不安定なパート。
承 (280秒)
5:10-5:55
何事も起きない放課後 45秒
5:55-6:25
もじもじ 30秒
6:25-7:25
ボトムアップの改革 とにかくやってみよう 60秒
7:25-8:10
キョンに斬りかかる朝倉 45秒
8:10-9:00
全て朝倉の制御下に 50秒
9:00-9:30
もしもキョンが消されたら 30秒
9:30-9:50
きtらあああああ 20秒
キョンが朝倉に襲われるパート。
転 (305秒)
9:50-10:15
朝倉は長門のバックアップだった 25秒
10:15-10:40
ふたりはヒューマノイド・インターフェイス 25秒
10:40-11:05
人智の及ばぬバトル 25秒
11:05-11:30
ながとおおおお 25秒
11:30-12:00
冷酷無比な朝倉 30秒
12:00-13:10
長門が一枚上手だった 70秒
13:10-13:30
ダイナミック教室再生 20秒
13:30-14:00
メガネ、いると思います 30秒
14:00-14:30
わわわ忘れ物~ 30秒
14:30-14:55
もう信じるしかない 25秒
朝倉に本当に消されそうになり、キョンが自分の認識を改めるシーン。
結 (475秒 + 65秒)
14:55-15:40
朝倉の引っ越しでテンション上がるハルヒ 45秒
15:40-16:30
みくるの呼び出しでテンション上がるキョン 50秒
16:30-17:00
おとなのみくる 30秒
17:00-17:35
星型のホクロ 35秒
17:35-18:00
うっかりお姉さん 25秒
18:00-18:35
長門には席を外してもらった 35秒
18:35-19:40
白雪姫 65秒
19:40-20:30
禁則事項です♡ 50秒
20:30-20:55
20代前半 25秒
20:55-21:45
いや、あったほうがいい 50秒
21:45-22:30
大興奮のハルヒ 45秒
22:30-22:50
キョンにイラつくハルヒ 20秒
ED:「ハレ晴レユカイ」平野 綾、茅原実里、後藤邑子 65秒

ハレ晴レユカイ
キョンが大人になったみくるから今後の危機についてのアドバイスをもらうパート。
シーンリプレイ
9:30-9:50
きtらあああああ 20秒
このカッコ良さは主人公のそれ。
14:00-14:30
わわわ忘れ物~ 30秒
当時なぜか大流行したシーン。これをもとに大量のMAD動画が作られた。
17:00-17:35
星型のホクロ 35秒
「なぞの転校生」からの引用と思われる設定。星型という所にロマンがある。
感想
だいぶ前の話のように感じるが、この回はSOS団のみんなで街の不思議探しに繰り出した回の続きである。物語の後半へのスタートとして、キョンの命が狙わるというショッキングな事件を持ってきている。また長門ファン大興奮の長門大・大・大活躍の回でもある。
これまでに明かされた宇宙人や未来人や異世界人などの設定は、どこか現実感が無くコミカルな要素として描かれていた。どちらかというとキョンたちの日常に彩りを与えるものであったと思う。
だが今回は少し違った。ハルヒは不安定な精神状態で、ピリピリした空気をまき散らしている。キョンとうまくコミュニケーションがとれないことも、それに拍車をかけた。ハルヒがどんな気持ちであったかは、部室の入り口でハルヒとニアミスしたときのみくるの表情で察せられるだろう。
そして朝倉の暴走によってキョンは命を狙われる。もうだめだという所まで追い詰められたキョンを救ったのは長門だった。ゾクゾクするほど冷徹な朝倉とアクティブにしかし冷静に処理する長門。涼宮ハルヒの憂鬱のTVシリーズの中でも屈指の名シーンだと思う。
緊張感のある空気が続くなか、長門がキョンに「(メガネを)してないほうがカワイイと思うぞ」と言われ、結局メガネを付けなくなるシーンは微笑ましい。私はメガネをしているほうが長門らしいと思うのだが。
キョンが命を狙われた次の日。未来から帰ってきたみくるによって危機が迫っていることが告げられる。そしてそれを回避するヒントも。姿は成長していても少し抜けたところは変わっていない。ああ、この人は間違いなく朝比奈みくるなんだと安心できる場面だった。
別れ際のハグは解釈の別れるところだろう。そのまま”ハルヒの機嫌が悪くなるから”と受け取ることもできるし、他の”愛し合ってはいけない理由”があるとすることもできる。ここはいろいろと想像をふくらませるのが正しい楽しみ方だ。
最後はいつものようにキョンを振り回すハルヒだが、思い通りに動かないキョンに少しイラ立っている様子がうかがえる。ハルヒの精神が不安定になれば、世界が崩壊する可能性だってあるのだ。世界がどんどん悪くなってゆくという不安を植え付ける回だった。どうなる世界。
朝から機嫌の悪く面白くないハルヒは、何か事件でも起こらないかと期待する。そしてキョンの下駄箱に、謎の人物から呼び出しのメッセージが残されていた。客寄せの餌にしようと企んでいたみくるの画像をキョンに消され、不機嫌になったハルヒは早々に帰宅してしまう。