[名作1クール レビュー] ひぐらしのなく頃に 第13話 「祟殺し編 其の伍 謝罪」

各話レビューリスト

※本記事は2024年9月15日時点での視聴をもとにした記事です。


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第13話 「祟殺し編 其の伍 謝罪」

 第13話の長さは23分41秒(1421秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です



「祟殺し編 其の伍 謝罪」

<ストーリーの流れ>

倒れた沙都子を発見する圭一

おかしくなっていく圭一から離れる沙都子

沙都子の告白

雛見沢の滅亡


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (360秒)

 鉄平がまだ生きているのなら何度でもやってやると決意する圭一。ふたりが暮らす家に向かった圭一が見たものは、風呂場で数を数え続ける沙都子の姿だった。怒り狂った圭一は沙都子を入江先生のもとへ連れてゆく。鉄平が生きている痕跡はあれども、その姿は見かけない。鉄平の生死がはっきりしない不安がずっと圭一に付きまとう。


0-45
鉄平はまだ沙都子といる 45秒

45-1:05
何度でもやってやる 20秒

1:05-1:30
何かの気配を感じる圭一 25秒


1:30-3:00
OP:「ひぐらしのなく頃に」島みやえい子  90秒


3:00-3:30
バイクは無い 30秒

3:30-3:55
昨日の夕食 25秒

3:55-4:30
数を数え続ける沙都子 35秒

4:30-5:00
沙都子を励ます圭一 30秒

5:00-6:00
怒り狂う圭一 60秒

承 (385秒)

 沙都子を治療してもらうため入江診療所へむかった圭一。しかしそこで圭一は衝撃の事実を知る。自分の呪いで次々と犠牲者が増えてゆくことで自分の呪いに確信を持つ圭一。そんな圭一に恐怖を抱いた沙都子は圭一のそばを離れていってしまった。善悪はどうあれ、みんなを守るために行動していた圭一がどんどん孤立してゆく姿を観ているのは悲しい。とてもつらいパートだ。


6:00-6:30
沙都子を隠し入江診療所の様子を見に行く圭一 30秒

6:30-7:40
入江先生が自殺 70秒

7:40-8:40
先生の自殺を沙都子に告げる圭一 60秒

8:40-9:05
自分の呪いのせいだと思い込む圭一 25秒

9:05-9:25
梨花ちゃまの家へ向かう圭一と沙都子 20秒

9:25-10:00
鷹野と大石のことを沙都子に話す圭一 35秒

10:00-10:40
鉄平を手にかけたことを告白する圭一 40秒

10:40-11:40
圭一のもとを離れる沙都子 60秒

11:40-12:25
梨花ちゃまの死体を発見する圭一 45秒

転 (335秒)

 斧と梨花ちゃまの死体を沙都子に見られてしまった圭一。犯人を圭一だと勘違いした沙都子はその場から逃げ出してしまう。なんとか信頼を取り戻そうとした圭一は斧を捨て降参する。そして沙都子もまた祭具殿を汚してしまったことがあることを告白する。圭一と同じように彼女もまた自分の罪に苦しんでいたのだった


12:25-13:00
斧を振り回しカラスと格闘する圭一 35秒

13:00-13:45
梨花ちゃまを殺したと沙都子に勘違いされる圭一 45秒

13:45-14:15
もう圭一を信じられない沙都子 30秒

14:15-15:25
なんとか取り繕おうとする圭一 70秒

15:25-16:00
心の底では圭一を信じたい気持ちの沙都子 35秒

16:00-18:00
沙都子は祭具殿に入ったことがあった 120秒

結 (225秒 + 116秒)

 果たして、おかしくなってしまったのは圭一なのか沙都子なのか。あるいはどちらもオヤシロ様のたたりに襲われてしまったのか。今回は個人ではなく雛見沢全体までもが滅亡してしまう。そして生き残ったのは、ただひとり圭一だけ。一体オヤシロ様のたたりとはなんだったのか。この謎を解き明かすには、もうちょっと視点を広げる必要がありそうだ。


18:00-18:45
沙都子をなだめようとする圭一 45秒

18:45-19:00
なんとか掴まる圭一 15秒

19:00-19:45
錯乱状態の沙都子 45秒

19:45-20:20
どこからおかしくなってしまったのか 35秒

20:20-21:10
猛毒の火山性ガスによる雛見沢の全滅 50秒

21:10-21:45
圭一だけが生き残った 35秒 


21:45-23:15
ED:「why, or why not」片霧烈火 90秒


23:15-23:41
次回予告 26秒

シーンリプレイ

5:00-6:00
怒り狂う圭一 60秒

 恐怖に支配され鉄平の指示に従ってしまう沙都子。怒りの「ウッディ!」は局地的な流行語ともなった。


13:45-14:15
もう圭一を信じられない沙都子 30秒

 お互いを信じたいと思っていながら、すれ違ってしまう悲しさ。祟殺し編には本当に救いがない。


19:45-20:20
どこからおかしくなってしまったのか 35秒

 この物語はどこからおかしくなったのか。それはこの物語の核心にせまる手がかりになりそうだ。


感想

 圭一の思い込みと沙都子の錯乱。その結末は雛見沢の滅亡という大惨事で幕を閉じた。これまで個々のキャラクターの悲劇的な最期を観せられてきたが、その先にはもっと大きな悲劇が用意されていた。

 圭一はオヤシロ様のたたりを自分が下したものと思い込んでいた。自分が呪えば人が死ぬ。しかし自分が直接手をかけた鉄平は生きているらしい。現実と妄想が入り混じったことによる混乱だ。

 沙都子は過去に自分に降りかかった悲劇を、オヤシロ様を汚した罰だと思いこんでいる。そして梨花ちゃまを圭一が手にかけたと勘違いしてしまったことで、沙都子の錯乱は加速した。

 沙都子に橋から落とされた圭一が最期に願ったこと。それは”おかしくなってしまった雛見沢の死”だった。雛見沢を襲った悲劇は圭一の呪いなのか、はたまたそれこそがオヤシロ様のたたりと呼ばれるものだったのか。

 今回の悲劇がより悲しいと感じるのは、沙都子も圭一も雛見沢で生活することに幸福を感じていた瞬間があったという点だ。ふたりはどれだけ錯乱しようとも、その瞬間のことを忘れていなかった。信じていたかったのだ。