[名作1クール レビュー] ひぐらしのなく頃に 第11話 「祟殺し編 其の参 境界(さかいめ)」
各話レビューリスト
※本記事は2024年9月2日時点での視聴をもとにした記事です。
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第11話 「祟殺し編 其の参 境界(さかいめ)」
第11話の長さは23分41秒(1421秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
「祟殺し編 其の参 境界(さかいめ)」
<ストーリーの流れ>
⇩
沙都子を救うために行動を始める圭一
⇩
犯行を行う圭一
⇩
鷹野は圭一の犯行を知っていた
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (330秒)
沙都子に関するどうしようもない現実を打開するため、圭一は鉄平の殺人を決断する。分別のある大人では沙都子を救えないと気づいてしまったからだ。ここで圭一は母親との会話から「何も起こらなければ完全犯罪となる」という手がかりを得る。まさに一連の物語の「起」となる示唆に富んだ返答だといえる
0-1:27
取り乱す沙都子 87秒
1:27-2:57
OP:「ひぐらしのなく頃に」島みやえい子 90秒
2:57-3:35
大人たちでは沙都子は救えない 38秒
3:35-3:55
沙都子の叔父を殺す決断をする圭一 20秒
3:55-4:30
完全犯罪は物語にならない 35秒
4:30-5:30
何も起こらなければ完全犯罪になる 60秒
承 (415秒)
魅音に疑われつつも、綿流しの当日の計画を着々と遂行する圭一。その悲しい決断は、人生に絶望していた自分を救ってくれた仲間を守りたいという純粋な想いからきたものだった。ただ穴を掘るだけのシーンが印象的で、断片的な回想から圭一の仲間への想いがひしひしと伝わってくる演出だ。
5:30-6:00
悟史のバットを持ち出す圭一 30秒
6:00-6:45
穴を掘る圭一 45秒
6:45-7:30
魅音に綿流しに沙都子を誘うように頼む圭一 45秒
7:30-8:10
悟史も圭一と同じようなことをしていた 40秒
8:10-9:00
不安になる魅音と決意をあらたにする圭一 50秒
9:00-9:40
再び穴を掘り始める圭一 40秒
9:40-10:30
圭一は優秀な生徒だった 50秒
10:30-11:00
目立ちすぎた圭一はいじめのターゲットになった 30秒
11:00-11:45
雛見沢では部活メンバーに出会えた 45秒
11:45-12:00
みんなとはとても楽しい時間を過ごした 15秒
12:00-12:25
ひぐらしのなく頃に 25秒
転 (255秒)
圭一の恐ろしい計画は成功した。あとは証拠を隠滅するだけだ。
12:25-14:25
警察をよそおい鉄平を呼び出す圭一 120秒
14:25-15:00
例の場所鉄平を待つ圭一 35秒
15:00-16:00
圭一に襲われ逃げる鉄平 60秒
16:00-16:50
犯行をやり遂げた圭一 50秒
結 (1305 + 116秒)
トラブルに見舞われながらも、なんとか犯行をひとりでやり遂げた圭一。しかし帰り道で鷹野と出会ってしまい、とっさに嘘を付くことになってしまった。誤魔化していたつもりの圭一だったが、鷹野には圭一が死体を埋めてきたことがわかっているようだ。鷹野三四、とことん不気味な人である。
16:50-17:40
証拠を隠滅する圭一 50秒
17:40-18:00
掘った穴を見失う圭一 20秒
18:00-19:20
死体の隠蔽までやり遂げた圭一 80秒
19:20-20:00
鷹野と出会ってしまう圭一 40秒
20:00-20:30
とっさに嘘を付く圭一 30秒
20:30-21:10
なんとか自転車も持って帰りたい圭一 40秒
21:10-21:45
鷹野にはバレていた 35秒
21:45-23:15
ED:「why, or why not」片霧烈火 90秒
23:15-23:41
次回予告 26秒
シーンリプレイ
2:57-3:35
大人たちでは沙都子は救えない 38秒
社会のルールを守りながら、ルールにから外れて行動する人間を裁くのは難しい。現実の社会でも解決が難しい問題だ。
12:00-12:25
ひぐらしのなく頃に 25秒
ひぐらしのなく頃には全部終わっている。これが圭一の使命であり、この物語のタイトルである。
21:10-21:45
鷹野にはバレていた 35秒
「いったいなんなんだコイツ」と言いたくなる恐怖。圭一も驚いただろうが、観ているこっちもビックリである。
感想
今回はついに圭一が犯罪に手を染めてしまう。それは沙都子や部活のメンバーたちとの生活を守るためなのだが、主人公にあるまじき行為なのは間違いない。犯罪を回避することはできなかったのか。そんな思いがこみ上げる。
普段の部活での明るさからは想像もできない姿を見せた沙都子。そんな沙都子の笑顔を守りたい。そう思った圭一は大人たちのルールでは鉄平と沙都子を引き剥がせないことに気づいてしまった。
完全犯罪を思いついた圭一は魅音に頼み事をする。その頼み事は以前に悟史がしてきた頼み事と似ていた。そこで魅音は違和感を持ちつつも、圭一の行動を見て見ぬふりをしてしまった。
圭一には他人の嫉妬からいじめられた過去があり、雛見沢に移ってからは部活メンバーのおかげで楽しい日々を過ごしていた。鉄平に対する犯罪を決意したのは、自分をそしてみんなを守るために必死に出した答えだった。
魅音がもう一押しして圭一の真意を聞き出していれば。圭一が一歩立ち止まって考えを整理し直していれば。他の方法を思いついていたかもしれない。犯罪に手を染めずに沙都子を救えたかもしれない。
最後のシーンでは鷹野からの以外な質問に圭一が凍りつく。もう圭一の運命には絶望しか待っていないのか。
母親のヒントから着想を得る圭一